ハーレーが故障したときの対処法
ハーレーも故障することはあります。そんな時、どんな対処をすればいいでしょうか。さあこれから走行しようと思ってもエンジンがかからない時は、故障を疑う前に、まずはキルスイッチがオフになっていないかどうかを確認してみましょう。問題がなければ、ガソリンが入っているか、バッテリーは上がっていないかを確認していきます。バッテリー上がりの場合は、新品に交換したり、バッテリーを充電することで修理できます。なお、もしツーリング中などにバッテリーが上がってしまった場合などには、ジャンプスターターが手元にあると、その場で対応が可能です。
警告灯でも異常を検知することができます。赤い警告灯はより深刻な異常が起きているのですぐに走行を停止して確認したほうがよいでしょう。オレンジの警告灯であれば、しばらくは走行を続けることができるかもしれません。また、警告灯が点灯している場合はリアルタイムで不具合が起きています。点滅の場合は、過去に検出された異常のお知らせという形になります。
ハーレーのエンジンは空冷式の場合があり、オーバーヒートを起こしてしまうとエンジンがかからなくなることがあります。早めのオイル交換や、時々休憩をしてエンジンを停止させ、オーバーヒートを防ぎましょう。
最近のハーレーは、トラブルコードという形でどのようなトラブルが起きているかを確認することができますので、確認してみましょう。トリップボタンを押しながら、イグニッションキーをオンにするとメーターの針がいっぱいに触れた後「DIAG」と画面に表示されます。そのあとトリップボタンを押していくと、ECM、BCM、SpDO、ABSの順に切り替わります。異常がなければN、異常があればYと表示されるので、簡単に確認できます。エンジンの警告灯やバッテリーの警告灯が点灯した場合は、すぐにお店に相談しましょう。
ハーレー乗りに必要最低限の工具
アメリカを代表するバイクであるハーレーダビッドソンは、日本においても外国製バイクで1番人気のあるバイクです。そんな人気のハーレーに乗っているライダーであれば基本的な点検整備は、自ら行う人が多いのではないでしょうか。そこでハーレー所有者のために必要最低限な工具を紹介します。
ハーレーと言っても自ら行える点検内容はエンジンオイル、バッテリー、スパークプラグの点検や、車体各部の増し締めなどがメインなのでプラグレンチ、ソケットレンチ、メガネレンチ、トルクスビットなど必要な工具は一般的なものです。ただし、注意点が1つあり、それはハーレーで使われているボルトやナットは1部ミリサイズが使われていますが、大部分がインチサイズであることです。ですから、日本で一般的なミリサイズの工具はハーレーの点検整備には、あまり使えません。さらに、これらの各種工具の異なるサイズが必要になるために一般的な工具とはいえ、1つづつそろえるのは大変です。
そこで紹介するのが、ハーレーの点検整備に必要な工具がセットになっているインチサイズの工具セットです。複数の会社からインチサイズのセット工具が発売されている中から、バイク用の部品や用品を開発販売を行っている、株式会社デイトナから発売されているインチ工具43ピースセットを紹介します。
セット内容はプラグソケットが16mmと21mmの2種類、六角ソケットが1/8~3/8サイズまでの7種類、トルクスビットソケットはT10~T50までの9種類、ボックスソケットが1/4~7/8の11種類と10mmが1つの合計12種類、片目片口スパナは3/8~3/4の7種類、これらとラチェットハンドルとエクステンション、ユニバーサルジョイントという内容になっています。またインチサイズだけではなく、必要なミリサイズも含まれている親切な工具セットです。このセット内容であれば、ハーレーの点検整備で不足に感じることはありません。ハーレーには購入時に車載工具も付属していますが、日常の点検整備にも役不足なので、紹介したインチサイズの工具セットを検討してみてください。